関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

桐一葉


 そんな心境を抱えながら仕事をしている。最近、コロナのせいで仕事が思うようにはかどらないうえ、信用を失いかねないほど粗悪な品物ばかりである。歳が技量についていけなくなった。
 職人も少なくなって技術を伝承するにもなり手がいない。
そろそろ潮時だろうか。・・・・悩む毎日である。「汗
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 「桐一葉」、
近くに住む友人が英語で表現するとしたら何だろう?と問われた。彼も私と同様に京都散策仲間であり、休みになると京都河原町にある老舗の喫茶店「フランソア喫茶室」や「食堂ルインズ」に足を運び英会話を勉強しているという。 

 たまに彼の家にパソコンの具合を見に行く程度ではあるが、先に旅立つ仲間が増えるなか、数少ない友人の一人である。




 「切ない」「初心」「もったいない」「お疲れさま」はさることながら、「わびさび」や「木漏れ日」「微妙」「いただきます」は表現が難しいと感じた。

 繊細で感覚的、情緒的な日本人独特な表現は本当に難しい。日本人でしか解からない言葉が多く「日本語の複雑さ」を感じるのである。今でも国語辞典がないと不便で、知らない言葉が多すぎる。


 スマホやネットの普及はありがたいがその分、辞書を開くという行為から遠のいて、昔応接間の飾り物の定番「百科事典・ブリタニカ」の存在を垣間見る昨今である。



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桐一葉 日当たりながら 落ちにけり/高浜虚子

将来の夢


 そんなことを考えながらとうとう72歳。こんな歳になってしまったが、全く諦めた訳ではない。漠然としすぎて目標が定まらないだけ。
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 学生時代は「あらゆることに挑戦したい」とする願望は人一倍強かったが、19歳で「親父の死」。それを境に授業料を払えないなど、生活苦に直面し一歩階段を踏み外すと将来のビジョンは一瞬にして崩れ去り、挫折に挫折を重ね「厳しい現実と自墜落な環境」というものを散々思い知らされて今日まで生きてきた。



 しかしながら 自堕落な生活が続いているときほど心が安定していると錯覚するときもある。ストレスの蓄積や生活習慣の乱れにより、定期的にメンタル不調に陥ってきたが、「自堕落な生活」こそ、それらを調整する方法だと身勝手な解釈をしてきた。
これからもそう解釈するだろう。
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