関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

2020年10月のブログ記事

  • スマホ時代

     スマホ。今では持っていない者は変態と言われるくらい普及している。  それはすでに体の一部として機能し、五臓六腑+スマホというようにいつも体にへばりついており、万が一そこになかったりすると、思わず内臓の一部が喪失して、身体障害者のような錯覚に落ちいった気持ちになる。  もはや体の一部に細胞化してい... 続きをみる

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  • 桐一葉

     そんな心境を抱えながら仕事をしている。最近、コロナのせいで仕事が思うようにはかどらないうえ、信用を失いかねないほど粗悪な品物ばかりである。歳が技量についていけなくなった。  職人も少なくなって技術を伝承するにもなり手がいない。 そろそろ潮時だろうか。・・・・悩む毎日である。「汗 ーーーーーーーー... 続きをみる

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  • 将来の夢

     そんなことを考えながらとうとう72歳。こんな歳になってしまったが、全く諦めた訳ではない。漠然としすぎて目標が定まらないだけ。 ーーーーーーーー  学生時代は「あらゆることに挑戦したい」とする願望は人一倍強かったが、19歳で「親父の死」。それを境に授業料を払えないなど、生活苦に直面し一歩階段を踏み... 続きをみる

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  • 倦怠した気分を癒す 

     朝八時。「阪急京都河原町駅」の階段を息を切らして一気に駆け上がる。そこに待ち受けるのは、秋を感じるやや切ない風と歴史の匂いだ。  時折覗く強い日差しも気になるが、八坂神社の西楼門をくぐると気分はすでに「雑念を透明にしたい」とする強い願望は、あっさりと浄化された日本文化の世界に同化されてしまう。 ... 続きをみる

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  • 芋ほりに心が弾む

     秋の味覚をたくさん詰め込もうと観光バスは一路、滋賀県竜王へ。  初体験はたぶん幼稚園。小さなスコップ片手に、芋畑のうね越しに友達と向き合いながら、少しでも大きい芋を持って帰りたいと、先生の合図をまだかまだかと待ちわびた・・・・・・・・  あれから何十年になるだろうか。幼少とちっとも変っていない「... 続きをみる

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  • 伊丹・酒蔵の街

     ここは兵庫県伊丹市。酒造通りである。別称「白雪街道」。酒の街とあって朝から飲めるところが数店営業いている。朝10時、すでに行列の出来ている店もある。  しかしながら、真逆な店舗のほうがかなり目立つ。若者には敬遠しがちな一杯飲み屋や、大衆食堂といった昔ながらの老舗が影を潜め、この通りの先にある大型... 続きをみる

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  • 後戻り出來ぬ履歴や走馬燈

     晩秋の入り口に差し掛かると、普段はあまり気にかけない曖昧になった記憶を手繰り寄せながら、「こうして歳を取り、次第に衰弱して一生を終えるんだな」とペシミズム的な考えになり、他に思いつくことはないものかと思案するが・・・・やはり普遍な真理である。    己自身の感覚は質的なものであり、単純な感覚が刺... 続きをみる

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  • 銀閣寺「Ginnkakuji」

    Jisho-ji retains the aesthetic-seeking spirit of Yoshimasa. Ginkaku-ji’s official name is Jisho-ji, an affiliate temple of Shokoku-ji Temple. Ginkaku... 続きをみる

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  • 昭和の一コマ・・・・下町情緒

     今はほとんど見かけなくなった。私が子供だった昭和30年代はまだテレビもない時代だった。  とにかく今のようにものが溢れている時代ではなかった。もちろんゲームなどはない。それでもなに不自由はなくそれなりに楽しい時間を過ごせたのは午後三時になると近くの公園に紙芝居屋さんが来たからだ。  連載物の「少... 続きをみる

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  • 読書の秋

     自己の心境から、「内面の空虚、意識の希薄、精神の貧困および孤独について」そんな本を立ち読みした。  私の主な関心事は、孤独感はどのような状態で発生するのか。孤独感によって人間はどのような行動へと突き動かされるのかを知りたいからである。  自己表現には、考える段階、言葉に置き換え体系づけ、整理する... 続きをみる

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  • 食欲の秋

     ある業界新聞から食欲の秋を後押しするようなエッセイの依頼があった。しかしながら試食してみないとその情景というか感動が文章に伝わらないので尋ねると、行動費が出るということで早速、以前久しぶりに覗いてみた阪神尼崎駅周辺を徘徊した。  何を試食してもただ、「無料」なのである。(^_^;)  老舗の看板... 続きをみる

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  • 分水嶺

     人生とはどこかにピークがあり、後は、くだって、消えていくだけである。世の中の有り様をみていると、人は、どこかわからないところから生まれ、どこかわからない所へ消えていく存在である。 人生いろいろ!  私には二人の子供。神戸市新開地に住む長男47歳はいまだ独身で女性に縁がない。兵庫県三木市の精神病院... 続きをみる

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  • 焦る気持ち

     地元にある医療関係の月刊誌が投稿者を募集していたので冷やかし半分で簡単な作文添付で応募したら採用されてしまった。 ーーーーーーーーーー  昨日「高齢者と共存。少子高齢化と政府の対応」という内容で原稿用紙4枚程度を提出したら「あなたの文章は教科書を読んでいるみたいで固苦しく、これでは誰でも読んでは... 続きをみる

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  • 夫婦とは

     近くの老人介護ホームのパンフレットが気になる歳になった。歳を取るにつれて考えさせられる「人生とは」。そして老々介護を考えると避けて通れぬ人生最大の問題である夫婦とは何か。 ーーーーーーーー  若き或る日突然、夜景を見ながら二人で食事し、将来のビジョンを考えながら、幸せになりたい・・・・そんなシチ... 続きをみる

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  • コップ

     仕事の疲れから解放され、やや熱めの風呂上がり。二杯めの「きりん」も飲み干し歔泣のごとき「コップ」に色々な思い出が蘇り後ろ髪を引かれる思いで「空っぽのコップ」の底に未練を隠せず完全に空か否かを確認する・・・汗 ーーーーーーーーーー  「目の前のコップを見て事物の「存在」を考える。そんな青春を過ごし... 続きをみる

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  • 感情はエネルギー!

      歳を重ねるにつれてほんの些細な異変にも気が付いてしまう。「いつもと様子が違うな?」と感じたときは互いに声をかけるのが我が家のルールと決めたい。  最近、家内の顔色がさえない。辛そうであるが私にはその素振りを隠そうといつもと変わらぬ態度を保ち続けていることだろうと推測できた。  家内は3年前に子... 続きをみる

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  • 京都・嵯峨・嵐山

       私が初めて京都を訪れたのは中学校の修学旅行だった。  品川駅から発車する修学旅行専用列車「ひので号」。期待に胸弾ませ、感動を独り占めにしたいように気分が高揚していた。  京都に着くまで12時間以上はかかった記憶。車内では完全に男女の垣根は取り払われ、トランプゲームやクイズなど思い出は計り知れ... 続きをみる

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  • 初秋の嵯峨嵐山

       人の目の秋にうつるや嵐山 子規 阪急嵐山駅の改札を出ると歴史の匂いがする。  無限に広がる京の香り。 ”吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峯たしかなる嵐山かな”                    (藤原定家)  渡月橋を渡ると壮観なほどの平安絵巻。  耳をすませば、清流の清けき、川のせせらぎ... 続きをみる

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  • 感謝に堪えない

    「君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」・・・・白秋 ーーーーーーーーーーー  結婚してもうすぐ半世紀。人生の分水嶺「50歳」を境に共に下ってきたが、行きつく先が見当たらない。・・・・疲れたら休めばよいが、わき道に迷い彷徨いながら、とうとう72歳になってしまった。 ーーーーーーーーー... 続きをみる

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  • 若き日のときめき・・3

     そんな些細なことで心が揺らぎ、私に距離を詰めてこられても迷惑気回りないし「早稲女と付き合っている」ときっぱりと断ればよかった。「口に合うかな?」とテーブルの上に無造作に置かれた箱の中に、六本木「アマンド」で買ったというイチゴケーキが二つ入っていた。 かっての偏狭的な彼女らしくないな。・・・・前回... 続きをみる

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  • 関西はパン屋さんが多い

     私はパンが好き。毎日の朝食はパン。胃がんで体調を悪くしてからは消化の良いパンにしている。それ故、味覚が鋭く鍛えられ、美味しいパンの特徴は大体ではあるがつかんできたように感じている。   焼きたての甘い香りが幼少の傍にいた母の香りとオーバーラップしてとても切ない。  関西は「パン工房」を冠にしてい... 続きをみる

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  • 親と子の関係

     インフルエンザの予防接種をした。順番を待つ間、病院で気にかけたことが一つある。40歳後半であろう青年がアルツハイマーを患った母親の車いすを押しながら病棟から出てきたことだ。彼の顔はかなり険しく神妙な面持ちであった。  彼の将来の行動は実母の存在で完全に束縛されている。これから何年も続くのかと思う... 続きをみる

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  • 京都・一澤帆布 // 一澤信三郎帆布

     私用で京都祇園に出かけた。観光地「京都」とは裏腹にコロナの影響で人通りが少ない。先斗町や花見小路さらに錦市場でさえも閑散として衰退する街の印象が強く感じた。終息を願うばかりである。 ーーーーーーーーー  用事を済ませ時間が早かったので、老舗の鞄メーカー「一澤信三郎帆布・工房」を覗いてみたが客足が... 続きをみる

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  • お昼の「お弁当」

     このところ1か月はコロナの影響で仕事場はガラガラで自宅待機状態である。貧乏暇なしは大間違いで朝から晩まで家でごろごろ「大型ごみ」扱い。・・収入は激減し夜逃げ寸前である。…汗 ーーーーーーーーーーーーー  仕事に出るときは昼の弁当に缶詰めをよく持っていく。私は数年前の胃がん摘出手術でほとんど胃がな... 続きをみる

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  • 若き日のときめき・・2  

     学生時代「昭和42~3年頃」。池袋にある純喫茶「上高地」に大学の先輩に誘われて学生運動の新聞の原稿の打ち合わせで懇談中、偶然にも別の会合だろうか、半年ぶりに彼女らのグループと遭遇した。彼女の容姿は進学塾当時とではかなり別人で、赤い口紅が印象的だった。 直感して東大安田講堂紛争の主力メンバーと悟っ... 続きをみる

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  • 愚痴る秋

     揺るがない自己を確立したいという意識の一方で、人間として未完成な自分自身は時折煩悩に苛まれることがある。  そしてそれが尾を引いた時に自分を主観視して物事の本筋が見えなくなってしまうことがしばしあり、とても不安だ。  なにか、もやもやした霧のようなものが心の中に立ち込め、先行きや周囲が見えなくな... 続きをみる

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  • 歌劇発祥の地

     秋は駆け足で過ぎていくので、老齢でも動きやすい気候に合わせ、久しぶりに娘が住んでいる宝塚にやって来た。車だと30分はかかる。コロナ渦、娘や孫たちが気になったが非常に元気で安心!! ーーーーーーーーーーー  娘の家から歩いて5分に宝塚歌劇大劇場。運が良ければ「タカラジェンヌ」に会える時もある。  ... 続きをみる

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  • 夢枕

     時々夢見る親父の叫び。「元気かい」「生活はうまくいっているかい」。あまりにもしつこいから思わず「うるせ~な~」と怒鳴ってしまったら、家内がびっくり飛び起きて「こんな夜中に大きな声を出して何を怒って言っているのよ」。  夢と現実との境界線がわからないことがしばしある。  たまに、枕もとで親父が酒を... 続きをみる

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