関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

放物線運動

 人生を大まかに振り返ってみると、ニュートンの放物線力学のようだ。確かに30代半ばまでは、角度45度の上昇気流に乗って何も遮るものなどなかった。ベクトルの考え方、ニュートンの法則、加速度・速度・座標(変位)の関係性といった、力学の基礎となる部分が身につく「斜方投射」はまさに私の人生の前半を形成した充実した日常であった。・・・・が、





 下りゆく昨今、最近この世を生きることが飽きてしまった、仕方なく生きている。
 ふと鏡の中の疲れた顔をみて、「このまま年をとっていくんだろうか。私の人生って何だったんだろう」と思う毎日である。


 己自身の感覚は質的なものであり、単純な感覚が刺激の積み重ねによって成立しているようで、人生そのものがフィクションで成り立っているように見えてならない。




 私の人生のピークは遥か彼方に過ぎ去り、今はただ下って消えていくのみである。人生の分水嶺はいつだったかさえも記憶が薄れてしまった7月28日に74歳の誕生日を迎える記憶喪失者である。



 

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