関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

十三夜

倦怠した気分を癒す 


 朝八時。「阪急京都河原町駅」の階段を息を切らして一気に駆け上がる。そこに待ち受けるのは、秋を感じるやや切ない風と歴史の匂いだ。


 時折覗く強い日差しも気になるが、八坂神社の西楼門をくぐると気分はすでに「雑念を透明にしたい」とする強い願望は、あっさりと浄化された日本文化の世界に同化されてしまう。



 今までの人生に「何を手に入れて、何を失ったのか」などはどうでもよい愚行であると気が付く。


 円山公園から清水寺に向かう途中の「ねねの道」は中学の修学旅行当時の記憶が蘇り、胸にこみあげる「ジェラシー」を抑えながら、若き日の思い出が詰まった参道をしみじみと歩き、清水三年坂美術館。


 東京駅から修学旅行列車「日の出号」京都着での思いはいまだ忘れず、同級生のフェースブックの友人と当時を懐かしんでは話題に絶えたことはない。



 二年坂(二寧坂)三年坂(産寧坂)。石畳の通り沿いに、瓦屋根の日本家屋建ち並ぶ、京都随一の情緒ある麗しき風景の満喫せらるる点に多くの外国人とすれ違う。 



 清水寺より清水坂を下る途中より高台寺かたへと下る道は、参道には名店や老舗料亭、人気のお土産屋など魅力あるお店豊富がらず立ち寄らまほしくなるめり、半世紀以上にもなる修学旅行を「これぞ走馬灯」なるかの如く散策がいと楽しきなり。



 そういえば、今日の京都は関東地方からの修学旅行生が特別多いなと感じた。楽しい思い出を作ってほしい。