関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

ようやく春の兆しかも


 春陽の楊貴妃と厳冬の冬将軍の攻防もようやく区切りが見えてきたようだ。季節はいっぺんに変化するものではなく、一進一退を繰り返しながら、徐々に成熟していくものだろう。 
 内に蓄えていく陰の季節から、外に発散していく陽の季節へと変化するのがよくわかる今日であった。
 穏やかな夜明け、普段は平凡な風景ではあるが視線を振り向ける先には、無性に嬉しさが心の底から突き上げ、色鮮やかな花に彩られて豪勢な春色を演出している。 
 春本番とはいえないが、この調子で一気に春を呼び込む気配がするようだ。
 暮れていく空を背景に 春の妖精のように色鮮やかな花たちは 自画自賛に輝いていた。地面を這うように見上げると、夕日を受けた花びらは淡く金色に光り、風が吹くたびに花びらの隙間から黄昏が零れ散って、まるで絵画を鑑賞しているかのようだ。しばし見とれてしまった。
 政治資金、裏金問題などグレーなニュースの湿っていた陰気な気分が紅梅の香りにかき消され、明日からの日々の春和景明が楽しみである。

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