関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

無力な日

 
 何も浮かばない、何も書けない今日。そういえば小学5年生2学期のころ、夏休みの過ごした日々を作文にしなさいという国語の授業があった。



 作文の苦手な僕は、「いろいろあった」と書いて提出した。特別変化があったでもなく、父子家庭では家に帰っても誰も居る訳でもなく唯一安楽な場所は、暗い押し入れの布団の中で背中を丸めて妄想にふける空間があった。そんな中、暇を持て余して近くの公民館の図書室で一日を過ごす毎日で受付のお姉さんから「また来たの」とひやかされ、ジュースやお菓子を貰った単純な日々を過ごした。
 ほかの生徒たちは両親と田舎に帰った楽しい思い出や、海水浴や旅行に連れて行ってもらったする作文を書いていたようだが、父子家庭での生活に何ら変化はなく僕は皆の輪の中には入れる訳もなく、皮肉めいた反抗作文で簡単に済ませたがそれが成績の評価としてとらえられたのはとても悔しい。



 同じことが中学校でもあった。まさに反抗期の真っただ中での国語の授業。「なんとなく休みを存在した」とたったそれだけの作文。放課後、職員室に呼ばれて反省文を書かされた。


 本気モードで太宰治の文体を引用しながら、図書室で学んだ読解力を取り入れて「くそ真面目」で提出。担任の先生から、君を理解するのに時間がかかるとさんざん皮肉をいわれた。




 悔しい思いが頭をかすめる。

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