関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

夭折した天才

 若くして非業の死を遂げるとだいたい未完の大器ということになる。詩人とか画家に多い。立原道造、中原中也とか詩人ではないが梶井基次郎とかを思い浮かべる。
 詩人と画家の両方を兼ね備えていたのが村山槐多である。彼のことはなんとなく名前だけを知っていた。


 学生時代、昭和44年頃だったか?明大前に「ブックカフェ槐多」と言う喫茶店があるので友人を誘って出かけたことがあった。学校は違うが片思いであった「彼女さん」とも幾度か行った思い出が鮮明である。しかも月に3回は必ず行った記憶があり、常連客の仲間入りを果たした達成感は池袋の「純喫茶・上高地」同様、私の人生において最高の走馬燈である。


 本に囲まれたカフェで雑談しながら周囲を見回すと文学全集や詩集の中に珍しい画集とか陳列してあった。このお店に置かれている絵を見ると22歳で夭折した未完の大器の鬼気迫る、ほとばしる才能を感じることが出来たのである。


 現在でも健在かなとネットで検索してみたが「閉店」の寂しい文字に昔の思い出がまた一つ消えてしまったのか悲しい気持ちになってしまった。



  
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 関西に住んでいると新鮮な話題やニュースは東京を中心とした出来事ばかりでやや嫉妬を感じてならない。六本木、南青山にあったジャズ喫茶「スイート ベイジル STB 139」も閉店したと友人からメールがあった。
 「昭和は遠くなりにけり」だろうか!?・・・・人生の終焉はやはり生まれ故郷の東京にしたいなと、願望が強いのです!!


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