関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

迷い

  仕事場に行くべきか、花見見物に行くべきか迷うな!。関西ではあいにくの小雨が朝からぱらついていたが、咲き誇る桜たちは互いに競い合って春化粧をしている。
 花見日和とは言えないが、仕事場に向かう沿道に広がる大パノラマに圧倒され、気分が酩酊する。




奇麗でしょう、見てよ!この姿を



 誘惑されそうなそんな騒めいた声が春風にかき消される気配を感じながら、がらんがらんと音がするくたびれた自転車にまたがって仕事場に!!。



 なんや、今日は日曜日ではないか。時差ぼけならぬ痴ほう症。
慌てふためき早々に家に戻ってカメラの準備。・・・・バッテリーがない!!汗



これはなんの花??



 私は一年の始まりを桜と定義したい。春は始まりであり、別れでもある。卒業や入学、入社、転勤という行事など、楽しい思いでや悲しい出来事も桜を背景に叙事詩として叙景詩として深く自身の心の断片に忘れることなく蓄積されている。



 しかし、私は50歳を境に、「春」は人生の出発点というよりも終着点を連想してしまうようになった。子供らが社会の荒波に激動しながらも独立し、親としての役目も一段落。張りつめていた緊張感も薄れ風船がしぼんでいく様。



 第二の人生も安泰とは言えず、なんとなく世相の流れに浮遊している。・・・・・・・・今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散るのだろう



散る桜、散らぬ桜も散る桜」良寛和尚

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