関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

再会


 久しぶりに同世代の古き友人たちと会うことができた。互いに仕事やら生活の諸事情などで集まる機会がないだけに会うと必ず「元気?」と問いかけてくる。
 すべてが健康体であるのが不思議な「爺」「婆」の五体不満足の集団である。「汗!」・・・


 互いにそれ相応の年代であるが故、病院の常連客であるためか病気に対する知識は豊富で、わずかな体調の変化にも気が付くようだ・・・「笑!」。



 大勢で集まると決まって「ふるさと話」に花が咲く。しかしながら、集まったときに交わされる「地元」話は、大抵、東京以外の土地である。

 東京で生まれ育った私には「地元」という意識で語ることができない。




「故郷」とは、時間が止まったままであり、いつまでも当時の情景が浮かんで永遠の局地という定義があるらしい。

 東京はすべての分野において、一極集中で、最新のファッションや文化の最先端など、新しさや便利さと引き換えに、普遍的な風景を失い続ける場所だからだ。 古いものは消え、真新しい一目のつくものが生まれ、昨年と今年とではまるっきり状況が変わる。


 だから誰かが「地元」について話すとき、私はそこに温度の高さを感じて少し怯むと同時に羨望を抱く。



 気が付いたことは、夫婦ともに何とか老体に鞭をうっている世帯は私を含め数組に過ぎないことである。次回はあの世から「再会」かもしれない。

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