関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

コップ


 仕事の疲れから解放され、やや熱めの風呂上がり。二杯めの「きりん」も飲み干し歔泣のごとき「コップ」に色々な思い出が蘇り後ろ髪を引かれる思いで「空っぽのコップ」の底に未練を隠せず完全に空か否かを確認する・・・汗
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 「目の前のコップを見て事物の「存在」を考える。そんな青春を過ごした人が、団塊の世代には少なくないだろう。
 喫茶店で自分の内側から湧き起こる気持ちを抑えながら、淡々とコーヒーを飲み干せばあとはただのコップだけ。



 はじめは冷えていた氷水も生ぬるい水だけとなり、そのガラスの感触を手のひらに感じながら、事物の「存在」に縦横矛盾に思いをめぐらす。
 ときには、自分の前に同様のことを考える友がいて「このコップがここにあるってことは……」三段論法みたいな話になる。
 店内は、自身の信念を説く論争の場であり店員さんから二杯目を催促され、貧乏学生が集まる大隈通り商店街。
そんな青春が、少なくとも50年前にはあった」
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 たらいまわしの「カント」。よれよれの「サルトル」。手垢だらけの「キルケゴール」。
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 歳老いても「青春真っただ中」でありたい。

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