初秋の嵯峨嵐山
人の目の秋にうつるや嵐山 子規
阪急嵐山駅の改札を出ると歴史の匂いがする。
無限に広がる京の香り。
”吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峯たしかなる嵐山かな”
(藤原定家)
渡月橋を渡ると壮観なほどの平安絵巻。
耳をすませば、清流の清けき、川のせせらぎ、微風になびく竹林のざわつき
ああ!!偉大なる自然と雄大なる夢の世界。
自然に感化し、秋を食する
夕日が綺麗
初秋の嵯峨に夕日が沈む。どちらかと言えば、私はこのような情景を観ると、昔あった嫌なことばかりが浮かんできて、とても辛い。
最近注意深く自分の思考を観察してみると、かなりの割合で過去の嫌な出来事のことばかり考えているようだ。
何年も前の出来事が、普段は忘れてしまったような些細なことでも次々と浮かんできてはこんな綺麗な一瞬を台無しにしてしまう。
忘れたい嫌な記憶は消えないどころか、当時のリアリティが頻繁に湧き上がってしまう。何故?