関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

ちょっぴり秋の気配

今更ながら・・・・青春の断片
 22~3歳。卒業後、大阪に移住して間もない大昔。将来を見据えて出会いを重ねる。思いでは遥か遠くに京都・知恩院。



 知恩院の石段を一気に駆け上がり乱れる呼吸を抑えながら、待つのはいつも私のほうであった。
 夕日が京都の町を包み込み、山門が薄暗くなるころ、石段のはるか小さく下のほうに夕焼けに照らし出される彼女の姿。




春・・清風が彼女の絹糸のような髪を撫で、

夏・・強い西日が白魚のような肌を照らし出す。
秋・・黄昏の紅葉が錦の織物のように美しく綺麗に彼女を飾り立て、

冬・・背中には白雪舞い散る寂し気で孤独な姿



 知恩院は「当時の思ひで」を一瞬の閃光に照らし出される映像として忘れることなく、いまでも同じ姿で私らを迎え入れる。

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