関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

再投稿。最後の2020

毎年思う事


 除夜の鐘から元旦にかけ、リフレッシュされた神聖な感情が湧き出て「今年こそは」と意を固くするも、その願いもままならぬまま「来年こそは」と大晦日のあわただしい時間の合間に新しい年への思いを巡らすのである。
 その繰り返しが人生の課題として、結果としてその領域を脱しえない中途半端な時間の流れを生きてきた。




時間が止まる


 一年を締める大晦日に思う。
毎年、恒例の華やかな歌謡ショーも一喜一憂で閉幕。「蛍の光」が終わり、その余韻が少しずつ遠くうすれて行くと、何故か心にわずかな穴が開き埋めようのない寂寥感 で一瞬,時間が止まったかのような錯覚を覚える、静謐な空間だ。




 そして・・・・・・・・・・・「ゆく年くる年」



 私はこの静寂としたほんのわずかな瞬間を「時間が止まった」と錯覚する。窓を覗けば限りなく冷たい闇が人出を拒み現実を飲み込む。
 時間はいつも一定のスピードで流れているように見える。たしかに、時計の測る時間なら、見る人によって数字が違うということはないだろう。




 しかし私は、体で“知覚している”時の流れというのは、実は、脳の編集によってつなぎあわされた“錯覚”に過ぎないと思うのである。


 喧騒から閑静に千変万化する様子に悔いある一年を反省しながら来年の課題を見つけ「来年こそは」と断腸の思いで除夜の鐘。 そんな単純で緩やかなプレリュードが私はとても好きだ。




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