関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

雪の降る深夜の思い出

 
 理科系の発想は、「現実の拠ってくるところの原因」を追究し明らかにしようとする発想だ。自然科学の世界にぴったり合うが、それが社会現実の把握や統制にも用いられる。


 もう一つは、文科系の発想だ。それは、科学的理解を解きほぐして、当事者の理解に差し戻すことで見えてくるところの、「ほかにも、何か可能性がありえたかもしれない」という想像力が働くような現実理解の立場である。



  理科系にしろ文科系にしろ努力次第で将来のビジョンは形勢一変 してしまうのは確かである。



 
苦悩する受験勉強


 寒さも一層増してくるこの季節になると、必ず思い出す受験勉強の高校時代。
 日々葛藤の毎日を思い出しては夜遅くまで、あるいは徐々に薄暗き夜明けをぼんやりとして迎えた日を経験した者も多いと思うはず。




 我々団塊の世代では定番であった言わずと知れたラジオから聞こえてくる「オールナイトニッポン」また「日立ミュージック・イン
・ハイフォニック」の荒木一郎の「空に星があるように・・・・」で始まる「星に唄おう」を聞きながらの当時の懐かしくも苦しい時代が浮かんでくる。




 そこはある友人の親に提供された四畳半の狭き一室。学校仲間の延長であった。男子二名。女子二名。全員がライバルであった。敵である。
 参考書は共有物。早い者勝ちで奪い合い。このメンバーの中で誰かが失敗する。そう思うようになった頃からいつしか鬱状態になり自分だけが取り残されていく様を感じたのは窓辺に見る雪の降る音が聞こえたからである。

「音などしないのに何でなんだろう?」

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