秋は駆け足で過ぎてゆく
八坂神社~清水寺までを散策。
阪急京都線の終着駅「四条河原町」に着くや否や、駅の階段を息を切らして一気に駆け上がる。そこに待ち受ける歴史の匂いがとても好き。
祇園や先斗町には目もくれず真っ先に八坂神社の境内を目指す。
八坂神社南門→下河原通り→石塀小路→ねねの道→二念坂→産寧坂→清水寺。
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紅葉は一年を締めくくる自然界の大祭典であり、毎年繰り返される歓喜の一瞬だ。
清水寺の荘厳たる世界に思わず息をのんだ。
再び訪れる春を信じて、今この時,互いに競い合い、いっきに激しく燃焼しきって、やがては「晩秋の寂しさ」を迎える。
それは祭りの後の余韻を引きずったような寂しさと同じで、孤独に耐えなければならない。
そんな森の中にいると、私は何故か深いため息をつきたくなる。紅葉の終わった晩秋の静けさと寂しさに僅かな不安が残る。
「宴の後」の静寂なのだろう。