関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

学生時代は神保町

大阪梅田の紀伊国屋書店を徘徊!!


 以前、某週刊誌の編集記者に「袴田さんの文章は情景が読めない小学生の作文のようだ」と笑われたのを思い出し、文章能力をグレードアップしようと仕事帰りに本屋さんで立ち読みして内容が良ければ購入しようかと迷った。



 古い話で恐縮ではあるが学生時代、東京神田の神保町の本屋街で只読みで読書は腐るほど沢山していたが、果たして自分で咀嚼しているのか良く分からないからである。


 なけなしの金を叩いてやっと買った「カント」や「カミュ」を馴染みの喫茶店に持ち込み、一杯の珈琲で何時間も粘った記憶のある名曲喫茶「さぼうる」、炭火焙煎珈琲「ピアノフォルテ」はとても懐かしい。いつ行っても必ずや、誰かが熱弁を振って教えを説いていた。建前は「なるほど、すごいですね」本音は「静かにせい、うるせえ奴だ」・・・今でも健在なのか気にかかる思い出の玉手箱である。



 しかし今や、デジタル時代であろうか?街中にある個人経営の本屋さんは本が売れなくて廃業する店が多いと聞いた。スマホの普及で、読書離れに歯止めがかからない若者をいかに引き留めるかが最大の課題だとネットで知ったのである。



 今はあの手この手で集客を狙おうと、バーのカウンターのような座り読みできるスペースさえ儲けているほどサービスが良い。
 100円のカップコーヒーマシンまで設置して、ゆっくりと選べるようにあれこれ工夫して販売力を高めようと企業努力を感じるほどである。・・・買い手にはとてもありがたい。



 買おうか買うまいか、さんざん迷ったが、ネットの「青空文庫」で十分勉強になると思い今日は何も買わずに店を出た。何故なら肝心の財力と、どうせ買っても最初のページをめくるだけで後はほったらかし状態の本が家には山高く積まれているのでその様なことになると二の舞を演じると予想できたからだ・・・汗。

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 確かに本を数多く読めば創意工夫を学ぶことができるが、暇と時間と脳みそとお金がないので「あと一歩の」がどうしても出ない。
 結論を先に出して経過を描写するか、最後に結論に持っていくかは書き手のテクニックと思うがそこまでの文才は持ち合わせがないので、私には到底無理と結論に至ったのである。



 600円のラーメンをすすりながら今日は何をアップしようか思案して夕暮れを迎えた春は近いが、寒い一日だった。

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