歴史漂う喫茶店
京都・四条河原町は私にとって、とても素晴らしい街。私でなくても日本文化や歴史に興味がある人は住んでみたい街だと思うはず。
デパートはあるし、喫茶店は充実しており、レストランも多くブティックもある。祇園にしかないブランドもあるみたいだ。
私にとってうれしいのは老舗の「昭和のにおい漂う純喫茶」がたくさんあること。
私の行動範囲は阪急沿線なので、京都に来るときは「終点・阪急四条河原町」となる。我が家から片道400円の遠足だ。
電車がホームになだれ込みドアーが一斉に開くと、乗客のほとんどは時を争うようにホームに飛び出す。
私も逸る気持ちを抑えながら、息を切らし、駅の階段を一気に駆け上がる。
地下駅のホームから地上に出ると眩いくらいの京都の朝。四条通りの右手突き当りに朱色に輝く「八坂神社」を確認する。
八坂神社の手前にある「祇園」や「花見小路」や「先斗町」「四条南座」といった名所どころにはわき目もふらず、八坂神社の奥に広がる円山公園に急ぐ。
目的は「長楽館」だ。
100年余の歴史の明治建築の洋館で貴婦人気分の優雅な空間とされる「長樂館」にたどり着き、飲み干す一杯のレモンティー。
一息入れて今日の行動予定を立てる。
そういうシナリオが自然と出来上がっている。
私の京都の始まりはいつもこうだ。
神社仏閣巡りはコロナの影響で制限されているので、今日はフランソア喫茶室を皮切りに「喫茶店のはしご」を楽しもうと計画。
喫茶店 ソワレ~六曜社 ~築地 ~ 前田珈琲~スマート珈琲店 。どのお店も昭和の漂う重厚な雰囲気にのまれ、スタバとかタリーズでは物足りないと感じてしまう。
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それに加えてうれしいのは抜群のパン屋さんがあることである。京都は日本一パンの消費量が多いと聞く。「志津屋」や「ワルダー」そして「まるき製パン所」は京都では誰しも行くべきパン屋さんである。
懐と胃袋に相談しながら老夫婦のささやかな楽しみであるが、歴史漂う”京都”で心ときめく『カルチャー』を探訪したい。