関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

ショックだった


 小学校5~6年の頃だと思うが、国語の教科書に夏目漱石の「こころ」があった。冒頭の数行ではあったがその後が知りたくて、興味本位で学校の図書室で最後まで読んだ。



 Kを裏切り、失望させ、自殺へ導いたという自責の念は、最終的に先生本人を死へと誘う。
 カルマに縛り殺されていく人間の「こころ」を描いた作品は小学生の僕には到底、理解できなく大変ショックだった。
 担任の先生に恋愛とはこのようなものですか?と尋ねたら少し間を開けて、「あと10年もしたら理解できるよ」と半分薄笑い、苦言した。
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~青空文庫・引用文~
 学生である「私」は、鎌倉の海岸で出会った「先生」という人物の不思議な魅力に惹かれ、交流を持つようになります。しかし「先生」は、親友を裏切って恋人を妻にしたために、親友を自殺に至らしめてしまったという過去を持つ人物でした。先生は長年の罪悪感に苦しみ、ついには「私」宛に遺書を残して自殺してしまうのです……。

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