関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

梅雨の合間に

 
 べったりとはりついたシャツ、蒸し暑い空気。今日も傘が手放さそうだ。井上陽水の「傘がない」を口遊みながら仕事帰りの公園の片隅。輝かしい新緑が今日はより一層私の目に飛び込んでくる。



 まん丸い手毬のような不思議なくらい色合いをした花弁は一つ一つが大輪の様に見せつけられる。この花の中心の白い雌蕊は、白く夫々の花の色を作る。どの花瓣を見ても一個の花に見え、それが一つの花を作る。淡紫、紫、藤色、淡いピンク色、十糎余りの色とりどりの手毬の塊は見事である。




 そして、雨といえば川端康成の『伊豆の踊子』の情景が浮かぶ。
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「道がつづら折りになっていよいよ天城峠に近づいたと思ふころ、雨脚が杉の密林を白く染めながらすさまじい早さで麓から私を追ってきた~~~」
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 やはり梅雨時の情景はしっとりと肩や髪を濡らす風情でありたいと 願わずにはいられないと感じた今日だった。


PS・・・スーパームーンが見れないのが残念。

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