魂の揺らぎ
誰にでも「生と死をめぐる魂の揺らぎ」の経験はあると思う。
私が最初の揺らぎを経験したのは、2歳半での「母の死」であった。肺結核で大量の血を洗面器に吐いていた記憶は、いまだにトラウマとして脳裏に焼きついている。2歳半の異常な精神状態である。普通であれば、4~5歳ぐらいしか記憶がないそうだ。
小学校入学時「死」について異常なまでに執着する私は父に連れられ、精神科の医師の診断を受け、生涯消え失せない「心的外傷」と言われた。
異常な精神は、人には見えないものまでもが透視するような感覚で見えてしまう時もある。心霊現象だろうか?
人間は所詮は「死ぬものなんだ」という想念になぜか捕われて心がすっかり萎えてしまった。
形而上学的に死を考えたわけではない。
青春時代、カミュを読み、「重大な哲学上の問題は一つしかない。それは自殺である。人生が生きるに値するかどうかを判断することだ」という趣旨の冒頭の言葉に呪縛されてしまった。
カミュは悩ましく惑いに満ちた私の青春そのものだった。
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パソコンの調子が悪い。「魂の揺らぎ」がパソコンに乗り移ったのかな? 汗・・・・・・ノートパソコンから投稿しています。