お小遣い10円の使いみち
私が少年時代を過ごした足立区でも、子供向けの駄菓子や雑貨を商う「駄菓子屋」さんがたくさんあって、駄賃を貰うと直ぐに浮き浮きしながら飛んで行ったもの。オマケを貰ったり、10円もあれば駄菓子屋でくじ引きをして、暗くなるまで外で遊んだ。学校がおわると 駄菓子屋さんに集まるのが習慣であった。
当たりバーとコーラアメ、糸引き飴にハマリ、毎日毎日、駄菓子屋に通った思い出があった。
さらに近くの公園では時間を計ったように「紙芝居屋」さんが来た。
駄菓子屋さんの奥座敷では5円で食べれた「もんじゃ焼き」があった。ゴキブリやネズミがウロチョロする不衛生ではあったが楽しい少年時代を過ごした思い出が懐かしい。
今で例えれば、「駄菓子屋」を大型化したのが100円ショップではないだろうか。幼児から高齢者まで気軽に手頃な値段で買い物ができる。時には無くてもいいような品を買い、無駄遣いして楽しさを味わって来る。
しかしながら、大型商業施設をくまなく探すと今風の「駄菓子屋」さんがある。とても清潔で当時の印象はない。
ここの近代化した「駄菓子屋」さんに当時の思いをオーバーラップしては昭和30年代を回想する。