関西の四季を呟く

関西の四季や出来事を写真を交えてお届けします。

京都でストレス解消

 最近、コロナの影響で仕事がバッタリと止まったまま。我が家の財政破綻時期が来たようだ。事業継続支援給付金も微々たるもので経費さえも出ない。

 1か月80~90万円の生活環境が、仕事をあきらめた途端、国民基礎年金6万円の地獄世界に転落する。もちろん預金などない。


 サラリーマンは毎月一定の報酬と老後は厚生年金で生涯を分厚く保証されている傍ら、私のような個人は自分で生計を整えなければならない。

 しかしながら忙しく収益がある年よりも、不景気で大赤字の年のほうが多いため、預貯金や運転資金のストックはほとんどなく、俗に「自転車操業」になってしまうのだ。これが日本経済を支えている産業構造の系譜なのである。大企業優先のしわ寄せが中小・零細企業に重くのしかかり、弱肉強食の縦割り政策の構図だ。


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 気晴らしに京都。
私が京都に憧れるのは、名所、旧跡ばかりではない。老舗の喫茶店、河原町三条の近くにある「六曜社」である。



 行列のできるような喫茶室。私が一番くつろげる場所の一つであるからだ。京都で行列ができるお店が目立つが、行列のできる原因には必ず理由があり、それ相応の結果が期待できるからだと思う。



 「六曜社」ははっきり言って現代風ではない。レトロ感が心地よい喫茶店という印象である。当然外国人観光者も多い。
 混んでいるときは困惑する様子を見て私はYouに「please take a seat」と相席を進める時もある。



 スターバックスのような明るい雰囲気のしゃれた店内で、外からでよくわかるもガラス張りのオープンな現代風な店とは裏腹に、昔ながらの陰気な昭和を演出するクラシカルな店である。

 いわば「老舗」というレッテルで辛うじて営業を続けている、特に京都の裏町ではそういった喫茶店が多いところとしても京都ファンではよく知れ渡っている。


 たった一杯の珈琲が注文してテーブルに並ぶまでとにかく時間がかかる。待つこと30分。その間の雰囲気、匂い、香り、会話、すべてが「六曜社」の異次元的な独特な空間だと私は思いたい。



 18時からバータイムになり、大人の雰囲気に変わるのが地下のお店の魅力。ずらりと並んだウイスキーのボトルが昭和の郷愁感を醸し出している。
 まだ時間が早かったので飲んでいる客には遭遇しなかったが、心地よいジャズを聴きながらスコッチやバーボンを味わうのも憂鬱な気分を晴らすのには最高なストレス解消法である。


 今思うこと、コロナの終息を願うばかりである。



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